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生物育成学習支援システム
(SUNS)へようこそ!
- Support System for Nurturing Living Things Study -
- いま中学校で「農業技術」が必修となっている! -
農業(作物の栽培や動物の飼育等)に関連する学びは,幼稚園・保育所にはじまり,小学校や特別支援学校で広く行われながら,農業高校,大学の農学系学部でさらに深く発展していきます。その一方で,これまで中学校では,技術・家庭科技術分野(通称:技術科)において学ぶ機会は用意されてきましたが,長く「選択」の内容であったこともあり,多くの中学生が「生きものを育てる技術」を学んでいない状況が続いてきました。
そのような中,現在,中学校技術科において,農業技術に関する内容が「生物育成の技術」として必修化されています。(2012年度改訂の学習指導要領から必修化)
現在,全国でさまざまな生物育成の学習が行われていますが,これまで「選択」の内容であった影響は大きく,未だ多くの技術科の先生方がその教材や学習内容に不安や悩みを抱えておられます。
この状況を解決する一助になればと,全国の大学で技術科の教員養成に携わる「生物育成」の担当教員10名が力を合わせ,研究プロジェクト*を立ち上げました。
このシステム“SUNS”では,我々が考案した「授業に役立つ教材」や「関連動画」をライブラリ化しながら紹介するとともに,各地で開催されるセミナー告知,質問コーナーなどを行っていきます。全国の中学校技術科を始め,さまざまな学校において生物育成学習にご興味のあるみなさんと我々が,Webを通じて交流しながら,学習内容や方法をより良いものにしていければと考えております。
2020年10月
(代表)福岡教育大学 平尾健二
*科学研究費補助金基盤B:20H01746「生物育成学習のエキスパート教員の養成を核としたリカレント教育システムの開発」
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くわしくは,こちらから
われわれが発信します。

小泉 匡弘
こいずみ ただひろ所属 | 北海道教育大学旭川校 准教授 |
出身 | 北海道教育大学教育学部 |
専門 | 技術教育,園芸 |
研究 | 生物育成の題材開発 技術科教師の実践知の解明 |
趣味 | 畑仕事・渓流釣り・スノーボード |

勝川 健三
かつかわ けんぞう所属 | 弘前大学教育学部 准教授 |
出身 | 京都府立大学大学院 |
専門 | 花卉園芸学,栽培教育 |
研究 | 球根花卉の生理生態解明, 地域遺伝資源の栽培化による生息域外保全と活用, 教材開発(チューリップ水耕促成栽培, 接ぎ木,藍染めなど) |
趣味 | 楽器演奏,芸術鑑賞,巡検+温泉巡り |

荒木 祐二
あらき ゆうじ所属 | 埼玉大学教育学部 准教授 |
出身 | 横浜国立大学 |
専門 | 植物生態学,環境マネジメント |
研究 | 里地里山の保全活用,熱帯湿地の環境マネジメント 中学校技術科生物育成の教科内容の検討 |
趣味 | 野生植物の観察,植物栽培 |

藤井 道彦
ふじい みちひこ所属 | 静岡大学教育学部 教授 |
出身 | 京都大学農学部 |
専門 | 作物生態生理学,食農教育,環境教育 |
研究 | 小・中学校における環境教育と関連した栽培の教材化 イネの干ばつ抵抗性の解明 |
趣味 | 芸術作品鑑賞,歴史物 |

太田 弘一
おおた こういち所属 | 愛知教育大学 教授 |
出身 | 名古屋大学農学部 |
専門 | 栽培学,植物生理学 |
研究 | 技術教育教材の開発,環境教育,混作体系,CAM光合成 |
趣味 | 音楽鑑賞,ギター演奏,薪ストーブ |

森 太郎
もり たろう所属 | 滋賀大学教育学部 准教授 |
出身 | 熊本県立大学大学院環境共生学研究科 |
専門 | 園芸学、植物病理学、食・農・環境教育 |
研究 | 環境および食の安心・安全に配慮した栽培技術の確立 在来野菜の維持・普及に向けた特性評価と栽培技術の開発 学校での栽培活動における食・農・環境教育プログラムの開発 |
趣味 | 小旅行、コーヒー、甘いもの |

土屋 英男
つちや ひでお所属 | 広島国際大学(元京都教育大学) 教授 |
出身 | 京都大学大学院 |
専門 | 技術科教育学,農業教育学,食農教育 |
研究 | 農業高校生の特徴の解析,日本の味覚教育への提言
栽培・飼育実践の教育効果の検証 水環境教育の意義の解明 |
趣味 | 水環境教育の実践,野菜の無農薬・無化学肥料栽培 |

鎌田 英一郎
かまだ えいいちろう所属 | 長崎大学教育学部 准教授 |
出身 | 鳥取大学大学院連合農学研究科 |
専門 | 栽培学,作物学 |
研究 | 教材開発(コムギ,ジャガイモ), 農家との連携を視野に入れた題材開発, 生物育成の技術における課題設定に関する研究 |
趣味 | 産地巡り,釣り,野球 |

浅野 陽樹
あさの ようき所属 | 鹿児島大学教育学系 准教授 |
出身 | 九州大学農学部 |
専門 | 土壌教育,生物育成教育 |
研究 | 土作り技術の教材化, コンポスト化~栽培活動による物資循環学習の教材開発 |
趣味 | サッカー |

青山 陽介(研究協力者)
あおやま ようすけ
所属 | 春日井市立岩成台中学校 教諭, (兼)愛知教育大学 非常勤講師 |
出身 | 愛知教育大学大学院教育学研究科 |
専門 | 技術教育,栽培教育 |
研究 | 教育現場における栽培圃場の整備, 栽培と総合的な学習等との教科横断的な学び, 教材開発(アクアポニックスの教材化、水田養鯉など), 技術教育のおけるICT機器の利活用方法 |
趣味 | 釣り(ショアジギング), 古城・城跡巡り |

平尾 健二
ひらお けんじ所属 | 福岡教育大学 教授 |
出身 | 九州大学農学部 |
専門 | 作物生態生理学,食農教育 |
研究 | 教材「ペットボトル稲」の開発と普及, 有機・自然農法の科学的検証とその教材化 イネの多収メカニズムの解明 |
趣味 | ご当地グルメ探訪・料理(特にカレー作り) |
SUNSの研究拠点

情報発信コンテンツ
ひろがる生物育成学習の世界

農家との共同研究
アイガモ農法の確立者の古野隆雄さん(福岡県)と共同で,アイガモ農法を学校で行うための教材づくりを行っています。
(福岡教育大学)

生物育成教材の開発
イネの簡易栽培のために開発した「ペットボトル稲」は,子どもたちが稲づくりを身近に感じながら学習できる教材です。
(福岡教育大学)

野菜の室内栽培装置
葉菜類を中心に植物工場での生産が進む中,観葉植物のように見て楽しむことのできる室内栽培の開発も進んでいます。
(千葉県のレストランにて)

スギの間伐体験
人工林の育成を行う上で,間伐は重要な作業です。教員対象セミナーで実際にスギの間伐を行い,そのスケールを体感しました。
(福岡教育大学)

肉牛の生産
動物の飼育も重要な学習内容です。大学牧場における繁殖・肥育実習を経験し,技術科教員の卵が育っています。
(福岡教育大学)

大学農場での栽培実習
全国の教員養成系大学・学部において,中学校技術科の教員を目指す学生たちは,大学農場で実習を行い,生物育成に関する技術を習得しています。
(写真:福岡教育大学のプランター栽培でのダイコンコンテスト)